木骨工法は、家をささえる柱の根本を土台桁からコンクリートの基礎部分まで埋め込んだアンカーボルトで土台にがっちり連結させ、ホールダウンされた柱を筋違いで施工していきます。
基礎から一本一本柱を支えるので、揺れやねじれ圧力による柱抜けがおこらない地震に強い家づくりが可能となります。
平成12年 阪神淡路大震災発生時、土台からの柱抜けが原因で倒壊した家屋が続出しました。
従来工法の木造家屋は、地震の揺れの圧力で柱抜けしやすい構造であったことから
安全で住み良い木の家づくりには、高い耐震性を持つ工法が重要視されるようになりました。
従来の一般的な木造家屋は、地面に埋まっているコンクリート土台の上に固定した木の土台桁に「ほぞ穴」を開け、そこに柱の底の「ほぞ」を差し込んで固定しています。
「ほぞ穴」に固定した柱に壁、屋根などの上から抑え込む重みが加わり、土台桁の「ほぞ穴=凹」と柱の「ほぞ=凸」がしっかり噛み合い、上から押さえる力で柱を強く固定します。
地震や強風で家全体が強く横揺れすると、壁や柱は下の形を保とうとしてねじれます。家のねじれで各所に強くかかる圧力は、柱を引き抜く力に変化し土台桁からの柱抜けを起こします。
一度抜けてしまった柱は、元にもどりません。
柱が抜けて安定性を失ったところに揺れやねじれ、重みが加わることで家全体のバランスが崩れ、支えきれなくなった柱や壁が連鎖的に倒壊や損壊を引き起こします。
木骨工法は、家をささえる柱の根本を土台桁からコンクリートの基礎部分まで埋め込んだアンカーボルトで土台にがっちり連結させ、ホールダウンされた柱を筋違いで施工していきます。
基礎から一本一本柱を支えるので、揺れやねじれ圧力による柱抜けがおこらない地震に強い家づくりが可能となります。
従来の耐震工法では柱に多くの穴を開けて装着する為、地震が来ると耐震金具よりも先に木材が破損します。
木の長所を活かす木骨工法は、柱に不要な穴を開けず、鉄の耐震金具で基礎となる土台と柱を連結させて、揺れや引っ張りへの抵抗力を増やします。芯となる柱に不要な傷をつけないため、安心の高耐震性を実現しながら、柱を長持ちさせる家を建てることができます。
「木骨工法」の強みは、耐震金具を干渉させずに設置できること。
熟練した職人が木の特性を読みながら手がけていく為、壁倍率5.0という高い耐震性能を維持したまま、間取りに左右されず、設計通りに柱のホールダウンと筋違が施行できます。
種市工務店の木骨工法は耐震だけでなく家の外観や間取りにもこだわりたいと願われるお客さまにおすすめの耐震工法なのです。
娘息子や孫の代での増築も視野にいれた木骨工法は、1階もしくは2階に居住されたまま3階建てに増築が行えるのも強みのひとつ。【補足参照】
増築作業では耐力壁の配置を意識しながら、引っ張り方向の揺れに抵抗するモッコツボルトを柱に通し、さらに木の筋違に加えて緊結したモッコツブレースで圧縮した揺れの抵抗力も増やして基礎と土台、土台と柱をしっかり接合し耐震強度を維持します。
【補足】『建築基準法』にかかわる問題で、最初から3階建てを建てる予定で申請をしている場合は、2階から3階建てに増築をすることができます。
建てた家に何かあったら、私たちはなるべく早く施主様の所に駆けつけます。
種市工務店は施主様との「信頼関係」を大事に育みながら、「親戚のように」施主様と付き合える関係で、おまかせ頂いた家に関わっていきます。
防火地域で木造の和風住宅というご希望と、隣地に7階建てのビルがあるため「明るい部屋を造りたい」という高齢の女将さんの難しい注文でした。私どもを信頼をしてお任せいただき、ご要望を叶える出来栄えに満足頂いています。
南側に広い庭があり、西側の長屋門から入り南玄関の一般的な切妻屋根(一部入母屋)造りの太い欅の大黒柱のある 築100年程の農家住宅でした。
家を持ち上げて、ベタ基礎を造り、要所の柱一本一本の根本を柱の太さに合わせて、鉄板で金具(箱)を作り、ベースに固定し合わせて木骨工法で強度を高め、屋根と壁を通気断熱工法で、窓等も断熱サッシで暖かい家に造りたいというお客様のご希望でした。
長く住める家づくりには欠かせない!
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